ディーカレットDCP

デジタル通貨事業本部 市場開発グループヘッド 新井 雄一郎さん

現在の新井さんの役割を教えてください

これまで当社はデジタル通貨フォーラムでの活動を通し、多くの方々からアドバイスをいただきながら、デジタル通貨のユースケースの検討や実証実験を重ねてきました。

その上で、私たちが創り上げるデジタル通貨のプラットフォームが次世代の金融のインフラの一つになれるように、使っていただけるお客様やパートナーの拡大をリードする仕事を任されています。
実証実験などでデジタル通貨に対する手ごたえを感じつつ、課題も明確になっていたので、それを解決できるような実用化案件を積み上げていきたいです。

新井さんが所属する市場開発グループは、どのようなことをしている部署でしょうか

お客様である企業や団体・組織の悩みや成長戦略などのお考えに、私たちが持っているソリューションを提案します。仮説をもって提案し、もしそれがあまり良いものでなければなぜなのかを検討する、それを繰り返すのが日々の業務です。

どんなに良いものを創っても、実際に使ってくれる方に価値を認めてもらえなければ意味がないですからね。こうやって当社のデジタル通貨を使ってもらえるような案件を、ひとつでも多く提案し実現していきます。

ディーカレットDCPの印象をお聞かせください

当社は新しい仕組みを世の中に提供する、フロンティア企業だと思っています。いま存在しない新しいサービスでマニュアルなどもなく、壁にぶつかることや悩むことも多いでしょう。ただやってやるぞという高いモチベーションや、ブレイクスルーを目指して意志を強く持っている人が多いと思います。

社員のバックグラウンドも様々なので、意見の幅も広く、こだわりと柔軟性の両方を持っているプロ集団だと思います。

 

部下とのコミュニケーションで気を付けていることはありますか

上司や部下という言葉は正直好きではないです。あくまでもチーム内の役割分担なので、あまり上司面しないで、メンバーと連携して質の高いパフォーマンスを出していきたいです。

コミュニケーション方法でいえば、自分の考えをシンプルに伝えること、そう考えるに至った客観的な事実を伝えることを意識しています。

今までさまざまな部署やチームを預かったことがありますが、はじめはどうしてもヒエラルキーが強いことが多いです。私はフラットな組織でありたいと常に思っているので、今のグループでもそのような組織を作っていきたいです。

市場開発グループで採用したい人物像を教えてください

ひとつは、こだわってやりきることができる馬力がある人、とてもありがたく大事なことだと思います。先ほど言った通りマニュアル化された業務はないので、それぞれのメンバーが自分自身で切り開かなければならない場面が多くあります。自分のタスクとしてこれを達成するんだ、やり遂げるんだという強い気持ちは必須だと思っています。

ふたつめは、世の中に広く関心を持てる人です。日常生活をしているとお金を支払う場面がたくさんあると思いますが、そのたびに当社のビジネスチャンスがあると考えられます。日ごろから社会全体を見渡せることはとても大事です。
私たちは新しい仕組みを提案する仕事なので、自分の生活の延長にあるものごとを見過ごさず、高い視座で捉える能力に期待したいですね。

応募してくれる方に期待する役割はどういったことでしょうか

当社のビジネスと似た経験がある人は少なく、未知の領域にためらうことがあると思います。それを乗り越えて、ご自身の意見を発信してくれることを期待したいです。
もし面接の機会でお目にかかれれば、ぜひご自身の経験に照らしてデジタル通貨への期待や未来を臆せず語っていただきたいですね。

 

新井さんがDCJPYで描く未来はどのようなものですか

決済にかかるコストは社会全体で考えるととても大きく、例えば現金を運ぶにしても人や車が必要ですよね。そのコストは最終的にモノやサービスの金額に反映されてしまいますが、デジタル化することでこのコストが大幅に安くなります。

商売をしていても、売上金がすぐに振り込まれないこともあり、買った人や売った人が信用リスクをとっていることが現状は多いです。決済がすぐに完了すればそのようなリスクが軽減し、取引やお店が増え、確実に経済が太っていくと思います。
この流れはあらゆる産業や地方都市などの地域活性化にも繋がっていきます。

このようにモノやサービスが流れるきっかけを作ってあげることが、デジタル通貨にはできます。

最後に、今後の意気込みをお願いします!

自分の子供が大きくなった時のことを想像しながらビジネスを考えるのが好きなんです。
最近産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)が行われていると言われていますが、単に業務の効率化が進んだに過ぎないと思っています。取引などが自動で行われても、その対価を支払うための金融のDXがまだ追いついていません。
金融のDXなくして産業のDXは進まないと思うので、ディーカレットDCPとしてその一役を担える存在になれたらこの上ない幸せだと思っています。

私たちは次世代の社会基盤に不可欠な存在になっていけるのか、チャレンジは始まったばかりです。私たちの志に共感してくれる仲間とともに、豊かな社会創りに貢献していきたいと強く思っています。

 

※所属や業務内容はインタビュー当時のものです